2007年 10月 15日
London King’s Cross駅です。ロンドンからMiddlesbroughに向かうにはここからDarlington駅を経由していくことになります。Darlington駅までは直通電車が1時間に1本しかありません。York駅で乗り換えれば30分間隔で1本あります。 Middlesbrough駅です。Darlington駅からは北海道のローカル線のような2両編成の小さなディーゼル列車にのって30分ほどで到着します。 駅の正面口ではなく、裏にある小さな出口からでます。目の前に「Football Stadium」という青い案内板があるのでそれに従って進んでいきます(電車の進行方向です)。プラットホームからスタジアムも見ることができます。 やがて前方にスタジアムが見えてきます。しかし見えてからが遠い、まるで近くに最近ジャスコができたという、某スタジアムのようになかなか近づきません。電車はそれほど混んでいなく、人もまばら。「本当に今日試合あるのか?」と疑いたくなりますが、やがて市内からの大量のファンがこの道に合流します。 そしてようやく到着です。メインスタンド、West Standがお出迎えしてくれます。1995年にオープン、既に10年以上が経過したスタジアムですが、デザインセンスは抜群、今見ても格好いいです。 West Standの中央部に来るとそのスタジアムとは対照的なゲート、それを守るかの様に両脇に二つの銅像があります。ゲートは90年以上使用していた前スタジアム、Ayresome Parkのゲート、銅像もそのゲート前にあったもののようですね。それらを全てこの新天地に移設したそうです。 銅像は左側がGeorge Hardwick。Boroのキャプテンを務め、イングランド代表としても12試合プレイしたクラブの英雄、右はWilf Mannion、1936年から20年近くクラブに在籍し、368試合出場、110ゴールをあげたそうです。イングランド代表としてもハットトリックを決めたデビュー戦をはじめ26試合に出場しました。 さらに彼らの銅像の下にはここのサポだった、亡くなられた方などのメモリアルプレートが施されています。どこのスタジアムにあるようですが、ついつい見逃してしまいます。 メインの角にあるグッズショップ、MFC Retailです。プレミア定着チームとしてはやや小さめ。レジも少なく意外です。訪れたこの日はまだエンブレムが変更されてまもなくだったため、古い売れ残り品や新製品、両方を施した記念品など、二つのエンブレムが入り乱れていました。 スタジアムを一周したのですが、メイン以外は特徴らしいものがなく、どこも画一的な作りです。紹介すべきところとしては、East Standの中央にあるVIPラウンジ、Willie Maddren Centerでしょうか。Willie Maddrenもクラブの英雄、1969年から10年間Boro一筋で293試合に出場しました。2000年に49歳で亡くなった彼を偲び、このラウンジに彼の名前をつけたそうです。 中に入りました。売店は本当に多く、そしてコンコースは広いのでハーフタイムの混雑は他よりはましです。試合中もモニターがあるので、ビールを飲みながらここでテレビ観戦している輩も多い。じゃあパブでみればいいんじゃないの?とツッコミを入れたくなります。 本当はスタンドの中央席だったはずが諸事情によりビジター席に近いメイン、West Standにて観戦しました。スマートなスタジアムで試合も見やすい。仙台スタジアムはこれを参考にしたのか、と思えるような構造です。この写真は拡大されます。 ホームゴール裏、North Standです。近代的スタジアムに似合わない(私は好みの)ゴール裏の電光掲示板、スコアの横にゲームクロックがあるのですが、これが太陽に反射してよく見えません。 反対側South Standです。ゴール裏から半分がビジター席です。この日はSunderlandとのダービーマッチ、厳重な警備体制はもちろんですが、スタジアム内にまで馬がいるのははじめてみました。この写真は拡大されます。 バックスタンド、East Standです。チケットは試合前日まで売り出されており(当日券は不明)、ダービーマッチにも関わらず、空席がゴール近くで見られます。でもその戦いの迫力は凄まじいものでした。ダービーマッチを見たいという方にはこの地は狙い目かもしれません。この写真も拡大されます。 そして私の座っていたメインスタンド、West Standです。ロンドンから往復7時間以上、何度も検討しては挫折してきた「遠すぎるスタジアム」でしたが、本当に来てよかった。NewcastleとSunderlandの犬猿の仲は有名でも、このMiddlesbroughを加えたNorth Englandにおける巴戦がこれほどまでに熱い戦いであるとは全く知りませんでした。静寂が訪れることは一瞬たりともないスタンド、その迫力が長旅の疲労を忘れさせてくれました。 Riverside Stadium Middlesbrough, Cleaveland, TS3 6RS 35,100人収容 Record Attendance 53,596人(Ayresome Park時、1949年12月27日) BR、Darlington駅でSaltburn行に乗換、Middlesbrough駅下車、徒歩15分 Stadium Guidanceメインページへ
by m-mizoo
| 2007-10-15 06:17
| Stadium Guidance
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アバウト
Profile
1967年生まれ。94年国立で行われた浦和対読売戦を機に浦和のサポーターとなる。
2000年のJ2全国行脚から本格的に関東以外のアウェイにも参戦。この頃からCurvaに移動して応援するようになりました。 2004年9月から3年間ロンドンに赴任。2007年10月に帰国しました。 カテゴリ
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Guide for Stadium Hijackers
浦和仲間George Worst氏のサイト。浦和以外にヲタ状態に陥り、更新もまったくなくなりました(笑)。 Urawa Stadium Hijackers そのGeorge師匠のもう1つのサイト。私のStadium Guidanceもそうですが、アウェイ記を紹介するサイトに少なからぬ影響を与えたのは間違いないはず。でもこちらも現在は凍結中です。 Urawa Reds Notebook 浦和仲間、Shigeさんのサイト。タイトルの写真を使用させてもらいました。先日ブログの方に移行。私も到底かなわない熱いサポートで、全国、そしてアジアを駆け回ります。 Urawa Reds Supporters Media Site 以前の国立参戦時によくここを楽しみにしていました。2003年ナビ決勝は必見。最近はアウェイ映像も拝見でき、うれしい限りです。ロンドンにいる私にとっては浦和スタイルを把握する上で欠かすことのできないサイトです。 スコットランドから浦和を思う 2007年6月まで英国に在住した浦和仲間、gersさんのFootballブログです。真似できない観戦数とそのクラブの丁寧な紹介、Footballを取り巻く環境の徹底的解説は読み応え十分です。 最新のトラックバック
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