2007年 10月 01日
帰任が近づきましたが、ここを訪れずに帰ることはできません。Hammersの我が家、Upton Park、土曜日に行われたArsenalとのロンドン・ダービーでした。これまで2年間 Hammersのメンバーですが、今シーズンもこの1試合のために継続してしまいました。チケットはメンバー優先で、このArsenal戦は発売当日に完売、最後のUpton Parkの訪問だけに、それだけ注目される戦いを選ばせてもらいました。 ArsenalはHenryの放出の痛手を微塵も感じさせない成績で目下トップ。一方のHammersはこれも昨シーズンの救世主、Tevezをはじめ、主力選手を大量に放出しましたが、ArsenalからLjungbergを獲得するなど手堅い補強で昨年の降格ギリギリシーズンとは打って変わって7位と善戦しています。「どんなに成績が悪くても地元ロンドンのクラブに負けるわけにはいかない。」その闘志がこれまでもダービーを熱くさせ、そして波乱の結果を引き起こす事もしばしば。ちょっと今回も期待していました。 ・・・しかし結果はあの通り。Van Persieのヘッドによる先制点のみ。一瞬DFの気が抜けた瞬間でした。Hammersの見せ場といえば微妙なオフサイドとなった幻のゴールくらいでしょうか。確かに昨シーズンに比べてパスワークが流れるように素晴らしく、FWのAston、そしてCamaraの技術は結構見ごたえがあるのですが、私の好きだったSheringhamのようなストライカーとしての圧倒的存在が居なくなってしまって物足りなさが残りますね。Astonにこれからを期待したいものです。 一つ、ベンゲル監督がコーチングエリアまで立ち上がる度にスタンドから Sit down, you Wenger!(ベンゲル、座れ!) というなんともお馬鹿なチャントにはちと笑えましたね。 今回の座った席はメイン、Dr. Martin Standの最上段でした。ダフ屋からチケットを譲り受けたような観光客が周囲は多数でしたが、それでもスタンド全体から発せられるチャントの圧倒的迫力はそんな(俺も含めた)ユルユルの最上段へも伝わってきました。相手が相手だとそのパワーも相当なものです。 さて、試合中こんな事がありました。得点を決められた時の事、当然のごとくGunnersサポから発せられる One-Nil to the Arsenal (1対0でアーセナルが勝っているぞ) というチャントを包み隠すようにどこからともなく始まったHammersの1975年FA Cup Squad 、I'm forever Blowing Bubblesの大合唱は選手を鼓舞し、最高の雰囲気でした。 浦和の場合、得点を決められると画一的に「Urawa Reds XX X X X!」のチャントが繰広げられますが、「We are Diamonds」を始めるってのもアリかな、と。 「取られても俺たちが居る」 時にはスローなチャントが焦る、慌てる選手を落ち着かせ、その託す歌詞の意味によって選手の闘志に火をつけることだってできそうだと思えました。 結局前半の気の抜けたような1点のみで試合は終了、I'm forever Blowing Bubblesを試合後にもう一度聞くという願いは叶えられませんでした。 オーナー交代やTevez、Mascherano問題などこのクラブを取り巻くゴタゴタには一時辟易とさせられましたが、このクラブを愛するファンによる、グラウンドを取り巻く雰囲気は本当に素晴らしい。それを再確認させてくれました。 I'm forever blowing bubbles, Pretty bubbles in the air, They fly so high, Nearly reach the sky, And like my dreams, They fade and die, Fortunes always hiding, I looked everywhere, I'm forever blowing bubbles, Pretty bubbles in the air. United! XXX United! XXX ありがとうHammers、この空間、決して忘れません。 ここで得た経験、浦和での参戦に役立たせたいです。 Home
by m-mizoo
| 2007-10-01 06:12
| Football in Europe
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アバウト
Profile
1967年生まれ。94年国立で行われた浦和対読売戦を機に浦和のサポーターとなる。
2000年のJ2全国行脚から本格的に関東以外のアウェイにも参戦。この頃からCurvaに移動して応援するようになりました。 2004年9月から3年間ロンドンに赴任。2007年10月に帰国しました。 カテゴリ
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Guide for Stadium Hijackers
浦和仲間George Worst氏のサイト。浦和以外にヲタ状態に陥り、更新もまったくなくなりました(笑)。 Urawa Stadium Hijackers そのGeorge師匠のもう1つのサイト。私のStadium Guidanceもそうですが、アウェイ記を紹介するサイトに少なからぬ影響を与えたのは間違いないはず。でもこちらも現在は凍結中です。 Urawa Reds Notebook 浦和仲間、Shigeさんのサイト。タイトルの写真を使用させてもらいました。先日ブログの方に移行。私も到底かなわない熱いサポートで、全国、そしてアジアを駆け回ります。 Urawa Reds Supporters Media Site 以前の国立参戦時によくここを楽しみにしていました。2003年ナビ決勝は必見。最近はアウェイ映像も拝見でき、うれしい限りです。ロンドンにいる私にとっては浦和スタイルを把握する上で欠かすことのできないサイトです。 スコットランドから浦和を思う 2007年6月まで英国に在住した浦和仲間、gersさんのFootballブログです。真似できない観戦数とそのクラブの丁寧な紹介、Footballを取り巻く環境の徹底的解説は読み応え十分です。 最新のトラックバック
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