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2007年 09月 09日
Euro Qualifying Round England v Israel @ Wembley 2007.09.08
Euro Qualifying Round England v Israel @ Wembley 2007.09.08_e0043025_8415856.jpg86年のメキシコワールドカップ、私がイングランド代表の虜になったのはこの大会がきっかけでした。それからイングランド代表の試合を観る機会は何回かは訪れましたが、やはり聖地ウェンブリー、そこでの真剣勝負が見てみたい。その夢が実現しました。Euro予選、イングランド対イスラエル戦に行ってきました。
ウェンブリーでのイングランド戦はこれが3試合目。真剣勝負としては初の試合となりました。Wembley Park駅からスタジアムまでまっすぐに広がるOlympic WayをイングランドカラーEuro Qualifying Round England v Israel @ Wembley 2007.09.08_e0043025_843357.jpgに身をまとったファンが大挙として向かいます。途中、「人種差別をするやつらに入国ビザを与えるな」とイスラエルを非難するパレスチナのシュプレヒコールがこだまする中、それを意図しない大量のイスラエルサポが横切っていくのを発見、スポーツと切り離さなくてはならないのでしょうが、複雑な国際事情が絡まざるを得ないのも事実。それにしてもイスラエルサポは相当の数。ロンドン在住が殆どなのでしょうね。「サッカーは戦争である」なんて軽々しく口に出せませんが、今日は決戦の日であることを痛感させてくれました。
Euro Qualifying Round England v Israel @ Wembley 2007.09.08_e0043025_844257.jpg座席は1階席の手前側というグラウンドレベル。でも旧スタジアムと比べても見やすくなったはずです。試合開始前はThe Great EscapeやVindalooがBGMに流れ、それに便乗したファンが一緒になって歌うという、素晴らしい雰囲気。鳥肌が立ちました。イスラエル戦なんだから、Fat LesのJerusalemをやって欲しかったのですが、さすがにそれはまずいのか、ありませんでしたね。
Euro Qualifying Round England v Israel @ Wembley 2007.09.08_e0043025_8455043.jpg 私の座っていたバックスタンドには1つずつにビニール袋が取り付けられており、見ると「Raise The Flag for England」(イングランドのためにあの旗を掲げよう)という見出しがあり、「国歌斉唱のときに掲げてください」と小さく説明書きがありました。ビニール袋ってどうなの?と思いましたが、紙で作ると終わった後に丸めてピッチに投げる輩が多いので、確かにこれはよい方策でした。ディスプレイ内容はモニターでそれがセント・ジョージ旗ということだけが判明しました。
Euro Qualifying Round England v Israel @ Wembley 2007.09.08_e0043025_8492311.jpg試合は日本でTV見ている人の方が遥かに詳しく、上からの映像で内容を十分把握できているので多くは語りませんが、けが人続出で満身創痍の中、Steven Gerrardが奇跡的に復活、急遽代表に召集されたEmile Heskey、そしてMichael Owenとの元Liverpoolトリオが久々に集い、面白いくらいに中央にボールが収まり、Heskeyの懐の深いポストプレイで再三のチャンスを作る事が試合開始からできており、得点も時間の問題という内容でした。DFも真ん中の二人、John TerryとRio FerdinandがイスラエルFWに全く仕事らしい仕事をさせず、GKは退屈だったでしょう。MFGareth Barryがかなり低い位置でプレイし、5バックのようでしたがこれが奏功したのでしょうかね。鮮やかな3得点はすべて小気味いいパスワークからのものであり、Steve McClaren監督もこんな調子が続くのであれば、わざわざBeckhamをアメリカから召集する必要もないのでしょうね。好不調の激しさがイングランドの課題ですね。今回のこの元リバプールトリオは不調脱出の鍵になるかもしれません。Gerrardに変わってPhil Nevilが登場すると会場は大ブーイング。ロンドンではやはりMan U嫌いってこと?それは何となく判るのですが、後半83分にSean Wright Philipsに代わって入った初キャップ、David Bentleyに対して容赦ないブーイングがあびせられました。彼がボールを持つたびに激しいブーイング。それは「こんな重要な試合で初代表を出す」というMcClaren監督への批判なのでしょうか(新聞によると彼は先日のU21欧州選手権出場を体調不良で断っていたはずなのに、この試合に出場したということが批判の対象になったそうです)。普段はやさしいイングランドサポですが、こういう所に厳しさを見ましたね。
予選突破に危機感をもって望んだ試合でしたが、結果は3-0と完勝。予断は許さないものの、少し光が見えてきました。水曜日はロシアとの決戦ですね。
ちょっと拍子抜けの内容でしたが、勝利に満足。最後はウェーブまでやってるし(しかもイスラエルサポも交えて)。私にこれまでの観戦記の集大成ともいえる日、新スタジアム建設を聞いた時には些か不満もありましたが、やっぱり新しいものもいい。新聖地の雰囲気はとても素晴らしいものでした。
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by m-mizoo | 2007-09-09 08:59 | Football in Europe


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