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2007年 07月 18日
Dagenham and Redbridge v Fulham @ Victoria Road
Dagenham and Redbridge v Fulham @ Victoria Road _e0043025_7534831.jpgもうすぐ欧州にもフットボールが戻ってきます。浦和がManchester Unitedを迎えてのフレンドリーマッチ、さいたまシティカップに5万人を遥かに超える観客を集めたその日の夜、ロンドンから地下鉄で1時間という、まさに浦和美園のような場所にある、小さなフットボールグラウンドを訪問してきました。
 リーグ開幕前のこの時期はどのクラブも練習試合を多く組みます。アーセナルがパリSG、インテルを招待して行うEmirates Cupなど、各強豪クラブは国を越えたカップ戦を行うのも恒例行事となっていますが、その他に下部リーグのクラブに出向いて試合を行うというのが一般的です。
Dagenham and Redbridge v Fulham @ Victoria Road _e0043025_8341381.jpg今日の試合もそれです。地元Dagenham and Redbridge FCがプレミアの雄、Fulham FCを迎えての練習試合です。Dagenham and Redbridge FCは今年League Two(実質4部)に昇格したばかりのチーム。長い名前は92年にクラブが合併し、その2チームの名前を残したからに他ありません。歴史をたどれば、何と4クラブが合併して誕生したチームだとか。でも創設は1800年代という、非常に伝統あるクラブ。先週もWest Hamと試合を行い、5000人を超える観客が来たそうです。

Dagenham and Redbridge v Fulham @ Victoria Road _e0043025_8361197.jpg グラウンドは「Stand」という名称そのままのまさに立見席が殆ど。チケットも入場ゲートで購入するというまさに下部リーグならではのシステム、そしてチケットもパソコンで印刷したのかと疑いたくなるような貧相なもの。それでもマッチディ・プログラムも販売、ユニフォームの胸、背中にしっかりとスポンサー、そして素晴らしい芝生。下部リーグでもプロとしてのプライドがひしひしと伝わってきます。
 対するFulhamはたくさんのサポーターがロンドンの丁度反対側から詰め掛けましたが、前後半でほぼ全員を交代させ、各選手の仕上がり具合を見ているというもうリーグ前の練習調整モード。そのためなのか、試合は1-0という僅差でFulhamの勝利となりました。本気ではないプレミアクラブに対し、一泡吹かせてやろうという若いDag&Redのプレイヤーの気合。試合の見ごたえは十分、駆けつけた数多くの観客も満足した内容だったようです。

Dagenham and Redbridge v Fulham @ Victoria Road _e0043025_836567.jpg アーセナルが毎年Barnetと試合を行うように、ロンドン内で提携のようなものを結んでいるクラブというのは結構あるようです。貧しいクラブを少しでも援助しようというものなのでしょう。
 一方のMan Uはというとどうなんでしょうか。ファーガソン監督が「我々は本気でこの試合に臨む」とリップサービスなのか、記者の誇張表現なのかわかりませんが、結果は浦和相手に2-2、あれ本気?。
 所詮は金稼ぎですもんね。この興行でリーグに備えるためには「調整に本気にならざるを得ない」というのはごもっともだ。
 ・・・ま、たくさんの日本のファンがいるし、彼らのために来日した選手、スタッフの努力は大変なもんでしょうね。なんだかんだ言っても私も日本に居たら行っていただろうし。日本市場を思ってくれて感謝しています。

 浦和も見習うべきところが多いと思います。地域リーグなどとの親善試合を行ってその興行収入を還元する、というのは非常にいいサポートだと思います。昨今浦和サポはどうもヒール役になっていますが、浦和の試合で潤い、恩恵を受けているクラブは少なくないはず。これを今度はJのクラブだけではなく、下部リーグのクラブに行うというのは素敵な発想だと思います。
 え?それよりも浦和自身の収益確保のためにMan Uのようにアジア遠征したらどうかって?
うーん、もう少し浦和が人気クラブになったら、それもありかもなあ。。
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by m-mizoo | 2007-07-18 08:50 | Football in Europe


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