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2007年 06月 30日
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Manchester空港からPrestonへ向かいました。空港から電車にて1時間で行くことができます。直通電車は1時間に1本程度しかありません。ロンドンからはEuston駅からVirgin鉄道にて行くことができますが、土日のダイヤは本当に酷く、普段よりも倍の時間がかかります。どちらにしてもここでダイヤを調べておくことをお勧めします。



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Preston駅に到着しました。Virgin鉄道もここに止まります。Blackburnのサポもここを経由してサッカーに向かいますので、Blackburnに向かう方も訪問できますね。プラットホームを横断できる歩道橋中央にある出口に向かいます。




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駅の外観はとても特徴的であり素敵です。出た目の前がタクシー乗り場。ここでタクシーを拾うのが最も簡単。でも帰り道でタクシーが捕まるという保証はありません。帰路が不安な人、節約したい人は駅から離れたバスターミナルまで歩き、そこからバスを利用してもいいです。徒歩でも25分。遠いですが単純な経路です。この地図をプリントして持参するとよいでしょう。



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バス・ステーションへ向かいます。出口を出て鉄橋を右折、Church Street、中央商店街を進みます。この三角形の教会に向かっていくような格好です。





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教会を越え、しばらくするとこのような案内表示が出ており、「Bus Station」または「Buses」という行き先に従い、左折します。(徒歩の場合は左折せずにこのままひたすらまっすぐ進み、大きな交差点を越えてNew Count Armsというパブの手前を左折、Deepdale通りを歩いていくとスタジアムです。)



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左折し、案内板に従って古い建物を見ながら進んでいくとこんなツーリスト・インフォメーションにぶつかります。この建物の反対側がバスターミナルです。中を通り抜けることもできますが、複雑ですので迷うかもしれません。




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バスターミナル到着です。19という所で19番のバスを待ちます。バスは20分間隔でやってきます。(時刻表はこちら。ルートは先ほどの地図をご覧ください)。バスに乗る際に行き先を告げると値段を教えてくれます。この時は1.10ポンド、料金を払ってレシートを受け取ります。




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あっという間にスタジアム前に到着。所要時間は5分程度。バスから右手にスタジアムが見えてきますので好きなところで降りればOKです。結構バス停の間隔は短いので乗り過ごしても配はありません。博物館の目の前にも停留所があります。私は早る気持ちを抑える事ができずに随分手前で降りてしまいました。




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これがバックスタンドTom Finney Standです。トム・フィニーは46年シーズンから15年もの間、Preston Norht End一筋でプレー。第二次世界大戦の影響でプロ契約としては遅咲きだったようです。イングランド代表としてワールドカップ3回を含む76試合、30得点を記録、98年にはナイトの称号が与えられました。2005年からクラブの会長に就任されています。



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彼の名前のスタンド前には銅像があります。”The Splash”というタイトルがつけられたその作品基は、Stamford Bridgeで行われた雨中での試合で撮られた写真、これが1956年にスポーツ・フォトグラフ賞を受賞したそうです。その写真のモデルがSir Tom Finney。ということで水の中に銅像があるのでした。




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ここを基点に反時計周りに周回します。Tom Finney Standとホームゴール裏のスタンドに挟まれた角にグッズショップ、PNE.comがあります。中は非常に広く、豊富ですがレジが少なく、試合日は長蛇の列必至でしょう。



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ホームゴール裏、Alan Kelly Standです。Sir Alan Kelly、プレストン、そしてアイルランド代表のGKとしてプレーし、FAカップタイトルに貢献、67/68シーズンにはプレストン初の年間最優秀選手に輝きました。コーチングスタッフ、監督なども勤めた功績を称え、2001年にこのスタンドが再建された際に彼の名前が付けられたそうです。彼の息子、Alan Kelly Jrもここプレストンを皮切りに、シェフィールドU、アイルランド代表など2004年シーズンまでGKとして活躍していました。


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Allan Kelly Standを超え、見えるのがメインスタンド、Pavilion Stand。思わず「おおっ!」と声が出ました。それは古いから。しかし、この古いという中に「伝統のある」という言葉は入りません。単純に古いだけです。




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真正面から見ると蔦が絡まり、いい感じです。スタジアムはスタンドをリフォームし、残ったのがここ。再建はされるらしいのですが、計画、完成時期とも不明だそうです。少なくとも30年以上使用したこのスタンド。取り壊しをためらっているのかもしれません。



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Pavilion Standとアウェイゴール裏のコーナーの扉が少しだけ開いていて、中を見ることができました。見えるスタンドはTom Finney Standです。なにやら人の顔らしきものが見えますが、ここからだとよく判りません。




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アウェイゴール裏、Bill Shankly Standです。Bill Shanklyはリバプール監督としての方が有名でしょうが、1933年から16年間プレストンでプレー、スコットランド代表としても輝かしい成績を残し、選手としてもプレストンでも英雄です。それにしても3つものスタンドにプレイヤー名がつけられているのはすごい。WolvesやBurnley同様、リーグ創設時のクラブという伝統あるクラブ故にできることですね。



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一周し、戻ってきました。このBill Shankly StandとTom Finney Standのコーナーに国立フットボール博物館の入場口があります。入場料無料、月曜日は定休日です(但し祝日は開いているようです)。初代リーグ王者ということでこの地に博物館が作られたのでした。では中に入ってみます。



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以前ご紹介した通り、中は1st ハーフと2ndハーフに分かれています。ここでは2ndハーフを紹介(1stハーフはこちらをご覧ください)、階段を上るとPreston North Endの栄光を綴る記念品が陳列され、これまでの宝物とは全く異なる空間が広がります。



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その空間の向こう側は透明窓になっており、そこからDeepdale スタジアム内部を見ることができます。まさか博物館からピッチを見ることができるとは思ってもみませんでした。これはTom Finney Standです。




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メインスタンド、Pavilionです。シーズンも終了し(訪問したのは2007年5月13日)、本格的に工事が行われるのでしょうか、櫓が組みあがっていました。05/06シーズンはプレイオフで最後にWest Hamに破れ、久々のトップリーグ昇格を果たせませんでした。今年は振るわず、シーズン終了と共に、長いオフに入ってしまいましたね。



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そしてゴール裏、Allan Kelly Standです。スタンドに書かれた顔の意味がここに来てわかりました。スタンド名であるAllan Kelly、彼の顔をスタンド席で現していたのでした。こんな素晴らしいスタンドを見るのは初めてです。この写真はクリックすると拡大します。



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Bill Shankley Standは真横からなので、残念ながら彼の顔はここからでは判りません。アウェイ席にもプレストンの栄光の選手の名前を付けるのですね。でもきっと彼も光栄に思っていることでしょう。





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訪問された方は判るはずです。博物館ばかりでなく、このスタジアムにも多くの魅力が潜んでいることを。日本人にはあまり馴染みのない土地、しかもここまで来るのは至難の業かもしれませんが是非フットボールファンはここの訪問を計画してください。1日居ても足りないくらい、たくさんの宝物に包まれた初代リーグ王者の輝かしいスタジアムです。



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Deepdale Stadium
Deepdale, Preston PR1 6RU
21,784人収容
Record Attendance 42,684人(1938年4月23日)
BR Preston駅からバス・ステーションに行き、19番のバスにのり5分
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by m-mizoo | 2007-06-30 05:59 | Stadium Guidance


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