2007年 01月 06日
District線、Fulham Broadway駅です。District線は複雑、間違えると全然違う場所に連れて行かれてしまいます。Wimbledon行きに必ず乗ってください。試合当日は臨時改札が開きます。帰りは切符売り場がないので、そのまま電車に乗らないように。。 Fulham Roadを左に出てすぐに左手にとてもスタジアムとは思えないような巨大な建物が出迎えてくれます。これがバック、West Standです。ここがスタジアム再構築最後の部分でした。国立のようなピッチ有、屋根なしのスタジアムでしたが長い年月をかけてりっぱなサッカー専用スタジアムに生まれ変ったのです。屋根もついたしね。 West Standから時計周りにスタジアムを回ります。ゴール裏、Matthew Harding Standです。Matthew Hardingはアラモの前のオーナー、ケン・ベイツ時代の副チェアマンだった方で、チェルシーを1部に定着させた貢献者の一人。96年に不幸にも対ボルトン戦に向かうヘリコプターの墜落により42歳という若さでこの世を去りました。彼の功績を称え、このスタンドに彼の名前がつけられました。 メインスタンド、East Standです。脇を線路が通り、スペースがない中での拡張工事。苦労の跡がわかります。 East Standを通り過ぎてShed Stand側から見た所。1階席、Lowerのチケットを持った人はこのスロープから入って行きます。ここの中はまるでガード下の居酒屋の様。ブックメーカーをはじめ、飲食をゲート前で済ませて入ります。改札はその後なので、チケットなくても入れるはず。この写真の左側に隣接のホテル、Chelsea Village Hotelがあります。泊まってみたいけど、高いです。 マスコット、Stamford the Lionです。この日は子供たちへのサービスのため外まで出てきてくれました。外にイギリスのマスコットの中ではまともで可愛いほうかもしれません。他が如何にすごいかは過去の今週の逸品をご覧ください。 Shed End Standにあるパブを通り過ぎ、West Standとのコーナーにグッズショップ、Chelsea Megastoreがあります。2階もあり、充実しています。地下は使用しなくなったのでしょうかね。ここの他にもう1店、グッズショップがShed Stand近く、Fulham Road沿いにあります。 Megastoreの前にある、汚らしいと思しき壁があります。でもこれ、単なる汚い壁ではなく、以前のスタジアムのShed Standの遺物。そんなわけでブループラークがあったりします。 突然ですが、ここからは試合のない日に訪問した写真に変わります。スタジアムツアーの模様も紹介。スタジアムツアーはショップ内で申し込みし、ショップの出口を抜けたここからツアー開始場所に向かいます。 関係者入口と思しきドアを開けると古き良きフットボール時代をイメージさせたセットが待ちうけ、そこからさらに階段を上がるとツアー待ち合わせ会場になっていました。 こんなサービスも。カップを持ち上げて写真を取る子供たち。合成でピッチにいる写真となるようですね。王者特権のアトラクションですね。でもこれはチャリティの一部で有料。勝手に写真を取ると怒られます。この写真も本当はダメなの? 待ち合わせ会場はVIP席も兼ねており、ご覧のとおり、ピッチがガラス張りの向こうに広がります。ツアー前に早くも写真取りまくる参加者がいっぱい。 さて、ツアーが開始。過去のユニフォームが飾られた通路を抜け、メインスタンド方面まで向かい、そこで説明が始まります。何でも創設時はチーム名をKensington(スタジアムより西の地域)にするかChelseaにするか悩んでジャンケンか何かでChelseaに決まったんだとか。一歩間違えばCFCならぬKFCになっているところでした。フライドチキンじゃあるまいし。 先ほど紹介したShed Standのスロープから一旦外に出て、East Standの中央にあるレセプション入口から再入場します。 そうすると記者席がありました。子供に座らせて、入団会見を真似てみます。「月10万ポンドで彼との契約が成立しました」というアナウンスに大喜び。粋なやりとりでした。 この部屋を抜けると途中に選手のインタビューゾーンがあります。テレビの中の世界を体感し、子供も誇らしげです。 そして選手のロッカールーム。アウェイ用のロッカールームも見せてくれますが、まるでホテルと独房の差の様。アウェイの洗礼は試合前から既にあるのでした。 ロッカールームを出て選手と同じよう2列を形成し、別列の目の前の方と「Good Luck」と握手を交わし、そしてピッチに向かって歩いていきます。この雰囲気は本当に素晴らしい。 グランドレベルからバックスタンド、West Standを見ます。こちらの方が新設され、VIP席を含めて4層構造と、本来はメインというべきスタンドです。 振り返ればそこはChelseaのベンチ。一番前の手前が監督の席、モウリーニョが座っていますね。いや、立っていて座らないか。 グラウンドから2階スタンドまで上がり、おじさんの最後の雄弁を聞いてツアーが終了です。ツアー時間は75分とガイドブックには書いていたりしますが、Chelseaファンのおじさんは一旦昔話に華が咲くと独り興奮して止まらなくなりますので、大幅に時間をオーバーします。気持ちはわかります。 ツアー終了後、出口まではミュージアムになっています。懐かしいユニフォームやトロフィーなどが飾られ、ゆっくりと時間をかけて見てからスタジアムの外に出ます。 さて、試合中に戻ります。スタンドからはこんな感じ。メインスタンド、アッパーからの写真です。この写真はクリックすると拡大されます。 メインスタンド、Shed Stand近くのCurva位置からの写真。これも拡大しますので、クリックしてください。 でもってこれはゴール裏、Shed Standからメインスタンドを見た所。ここの下段がビジター席となります。気合の一戦のときはそこかしこにアウェイサポが潜んでいますので、見つけ次第開いている両脇の席に係員が誘導したりします。 今でこそビッククラブと呼ばれるチームですが、10年前はみすぼらしいスタジアムを利用した弱小チームの一つに過ぎませんでした。陸上用トラックはあるが屋根はない、日本で典型的ともいえる様なスタジアムを7年もの歳月をかけ、完璧なフットボールスタジアムへと変貌させたのでした。日本では決してマネのできる事ではないでしょう。しかし、今後日本のフットボール環境発展の上では参考となる事例ではないでしょうか。移転という安直な発想をしなかった我が家。ここはいつもと変わらない道順で通う、多くのファンに支えられています。移転計画がありますが、このまま、ここに居続けて欲しい、そう思っています。 Stamford Bridge Fulham Road, London SW6 1HS 42,522人収容 Record Attendance 82,905人(1935年10月12日) District線Fulham Broadway駅から徒歩3分 Stadium Guidanceメインページへ
by m-mizoo
| 2007-01-06 10:17
| Stadium Guidance
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アバウト
Profile
1967年生まれ。94年国立で行われた浦和対読売戦を機に浦和のサポーターとなる。
2000年のJ2全国行脚から本格的に関東以外のアウェイにも参戦。この頃からCurvaに移動して応援するようになりました。 2004年9月から3年間ロンドンに赴任。2007年10月に帰国しました。 カテゴリ
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Guide for Stadium Hijackers
浦和仲間George Worst氏のサイト。浦和以外にヲタ状態に陥り、更新もまったくなくなりました(笑)。 Urawa Stadium Hijackers そのGeorge師匠のもう1つのサイト。私のStadium Guidanceもそうですが、アウェイ記を紹介するサイトに少なからぬ影響を与えたのは間違いないはず。でもこちらも現在は凍結中です。 Urawa Reds Notebook 浦和仲間、Shigeさんのサイト。タイトルの写真を使用させてもらいました。先日ブログの方に移行。私も到底かなわない熱いサポートで、全国、そしてアジアを駆け回ります。 Urawa Reds Supporters Media Site 以前の国立参戦時によくここを楽しみにしていました。2003年ナビ決勝は必見。最近はアウェイ映像も拝見でき、うれしい限りです。ロンドンにいる私にとっては浦和スタイルを把握する上で欠かすことのできないサイトです。 スコットランドから浦和を思う 2007年6月まで英国に在住した浦和仲間、gersさんのFootballブログです。真似できない観戦数とそのクラブの丁寧な紹介、Footballを取り巻く環境の徹底的解説は読み応え十分です。 最新のトラックバック
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