2014年 10月 17日
パリ・北駅Gare du Nordです。ここからTGVでリールを目指します。チケットは自動販売機で購入可能、黄色い自動券売機で英語を選択できるので、「後で出発する(Departure Later)」を選び、出発地と目的地を入れればあとは乗りたい電車を時刻から選びます。乗車時間は1時間程度。乗り継ぎなしの電車を選びます。 電車に乗る前にプラットフォーム手前にある機械にチケットを投入し、スタンプをもらいます。これがないと検札時にトラブルになることもあります。近距離の移動の場合は要注意です。 あっという間にリールに到着です。リールにはフランドル(Lille flandres)駅とユーロプ(Europe)駅の二つがあり、どちらも徒歩圏内です。私が選んだ電車はフランドル駅行き。欧州らしい素敵な外観です。ユロープ駅はユーロスター用の新しい駅です。 スタジアムへはここから地下鉄に乗っていきます。チケットは自動販売機で英語を選び、Purchase購入、Ticketチケット」を選んだ後、一番左上のTrajet unitaire(1回券)を購入します。所々フランス語しか表記がなく、苦戦。 料金はICカード代0.2ユーロが加算され、1.7ユーロでした。チケットが無事購入できたら、ホームへの連絡階段手前にあるリーダーにかざして乗車します。ゲートもなく、こういった点、欧州的なユルユルなシステムです。 地下鉄は黄色い線1号線で終点4 Cantons Grand Stadeまで行きます。その手前駅からでも距離は変わらないようです。ここで帰りの切符も準備しておきました。最初にRecharge(チャージ)を選び、手前にカードを置いて1回券を選べば同じカードが使えます。わかりづらいので、帰りの混雑時ではなく、試合開始前にチャージしておくことをお勧めします。 会場までは案内板に従って行きます。新設スタジアムのためか、フランスではあり得ないくらい(失礼)とても親切で安心して向かうことができます。 ここは学園都市で、その中の道を越えるとスタジアムが遠方に現れます。訪問したのは試合開始3時間前のためか、ほとんど人がいません。本当に試合があるのかと不安になります。この写真はクリックすると拡大されます。 高速道路にかかる歩道橋を越えると到着です。さて、スタジアムを反時計周りに周回します。2年間、3億ユーロ(約420億円)をかけて完成したそうです。スタジアム名であるPierre Mauroyは元フランス首相であり、30年近くリールの市長を務めた方、2013年の夏、肺がんのため84歳で亡くなった翌月に彼の名前がスタジアムに命名されたそうです。 東(EST)と北(Nord)コーナーにグッズショップがあります。中は大変充実していて、壁にはリールの往年の選手の写真とサインが飾ってあります。新設スタジアムのため、クラブの歴史を物語る場所はここくらいでした。 リールのホーム側ゴール裏、Nordの外観です。この壁だけ他とデザインが違います。スタジアムの外周は全て蛍光灯で覆われ、夜にはライトアップされる仕組みです。ミュンヘンのアリアンツアリーナのパクリのようですが(笑)、デザイナーはパリの大きなショッピングセンターのデザインも受注した大手デザイン会社の自信作です。この写真はクリックすると拡大されます。 チケット売り場は至る所にあります。平均観客数は約4万人! すごい数ですが、スタジアムが巨大となったおかげで、当日券も心配なく購入できます。今回の訪問でここを選んだ理由の一つです。チケット売り場に隣接してクロークがあり、大きな荷物を持参している場合はここに預けなくてはなりません。軽装でよかった。 ということでチケットも購入し中に入ります。試合開始1時間半前にようやく開場しました。まだ観客は会場にチラホラいる程度、本当にお客さん、来るのでしょうか。 ゲートは上のリーダーにチケットのバーコードをかざして入ります。ゲートの上にマッチデープログラムが置かれておりタダ。何冊でも持っていけてしまいます。 ゲート通過後に厳正なボディチェックがあります。飲み物や発炎筒はもちろんですが、傘すら持ち込みできないのか。さてコンコースでは売店が充実し、行列もなく購入できます。これも最新スタジアムの利点です。 スタンドに来ました。場所はチケットに書いているNiveau(階)Allee(ゲート口)、Rang(列)、Place(座席番号)で探します。私が座ったのは3階席のバックスタンド、屋根が開閉可能な、神戸のスタジアムに近い感じですね。傾斜もあり、どの角度からも見やすいです。この写真はクリックすると拡大されます。 メインスタンド(Ouest)です。ようやく夜も深まり、試合開始時刻です。いなかったお客さんも突然埋まりだし、雰囲気が劇的に変わりました。この写真もクリックすると拡大されます。 ゴール裏、Nord Standです。1階席にウルトラが陣取り、熱狂的応援を繰り出します。上半身裸になり、もみくちゃになりながらの応援、得点が決まった際は爆竹も放たれました。ですがガイド曰く、「ここはウルトラも比較的大人しいし、安心して観戦できるスタジアム」だそうです。 反対側ゴール裏、Sud Standです。ゴール一角の3階席にビジター用のエリアがあります。この試合、アウェイから駆けつけたサポが少なく、写真ではどこにいるのかわからないかも。この写真もクリックすると拡大されます。 私が座ったバックスタンド、EST Standです。この試合、満員になりませんでしたが、皆ゴール裏から発せられるチャントに手拍子を合わせ、アットホームでありながら、熱気ある雰囲気を作っていました。老朽化とともに伝統ある市内のスタジアムは取り壊され、フランスが誇るこの超近代的施設に生まれ変わり、そして2016年の欧州選手権の会場に選ばれました。一大イベントを機に、この産業都市におけるフットボールは更なる発展を遂げるはずです。 Stade Pierre Mauroy 261 Boulevard de Tournai, 59650 Villeneuve d’Ascq 50,157人収容 地下鉄1号線の終点4 Cantons Grand Stade下車、徒歩15分。 Stadium Guidanceメインページへ
by m-mizoo
| 2014-10-17 23:51
| Stadium Guidance
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アバウト
Profile
1967年生まれ。94年国立で行われた浦和対読売戦を機に浦和のサポーターとなる。
2000年のJ2全国行脚から本格的に関東以外のアウェイにも参戦。この頃からCurvaに移動して応援するようになりました。 2004年9月から3年間ロンドンに赴任。2007年10月に帰国しました。 カテゴリ
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Guide for Stadium Hijackers
浦和仲間George Worst氏のサイト。浦和以外にヲタ状態に陥り、更新もまったくなくなりました(笑)。 Urawa Stadium Hijackers そのGeorge師匠のもう1つのサイト。私のStadium Guidanceもそうですが、アウェイ記を紹介するサイトに少なからぬ影響を与えたのは間違いないはず。でもこちらも現在は凍結中です。 Urawa Reds Notebook 浦和仲間、Shigeさんのサイト。タイトルの写真を使用させてもらいました。先日ブログの方に移行。私も到底かなわない熱いサポートで、全国、そしてアジアを駆け回ります。 Urawa Reds Supporters Media Site 以前の国立参戦時によくここを楽しみにしていました。2003年ナビ決勝は必見。最近はアウェイ映像も拝見でき、うれしい限りです。ロンドンにいる私にとっては浦和スタイルを把握する上で欠かすことのできないサイトです。 スコットランドから浦和を思う 2007年6月まで英国に在住した浦和仲間、gersさんのFootballブログです。真似できない観戦数とそのクラブの丁寧な紹介、Footballを取り巻く環境の徹底的解説は読み応え十分です。 最新のトラックバック
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