カテゴリ:Football in Europe( 51 )

2010年 12月 12日
Leicester City v Doncaster Rovers@Walkers Stadium
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実に3年ぶりとなる英国の地。出張中の身ですが、幸運にも週末を迎えることができました。ということで行ってきました。ほんの少し前まで仲間だった「彼」の戦地へ。
現在レスターは16位、対戦相手のドンカスターも12位と昇格にも降格にも関与しない地位にいるチームどおしの戦いでした。

 スタンドは満員、試合開始前にはグラウンドレベルまで降り、選手を間近にみることができます。練習後、ピッチに戻るために通り過ぎる彼に、私は思わず「浦和が応援しているぞ!」と大声で言ってしまいましたが、嫌な顔せずにこちらに手をあげて応えてくれました。阿部目当てにここを訪れる日本人も増えてきているのでしょう。日本人を見かけると現地のレスターファンも気さくに声をかけてくれます。

e0043025_18312173.jpg掲げていた「PRIDE OF URAWA」のシャツ(ここは他人の地なので、持っていただけです)を見て
「URAWAから来たのか?」とか
「URWAWA、彼の前のチームか?」とかとか
「俺はNAGOYA知っているよ」とかとかとか
まあ、ろくな会話にはなりませんでしたね。特に最後の相手には「敵です」と一蹴するだけでしたし。
でも、阿部の印象についてそこにいた親子に聞いてみると
「彼は素晴らしい。うちの息子も今一番のお気に入りだ」と最高の賛辞でした。
マッチ・デイ・プログラムを見ると(今日は彼が表紙)、最初はベンチスタートでしたが、これまで8試合連続出場中、前のホームでの試合ではMOMにも選ばれ、エリクソン監督からの信頼も確立したようです。
どうでもいい内容ですが、それまではBBCのサイトも「22 ABI」って表記までされるほど知名度もなかった彼ですが、今はきちんと「22 ABE」となおりましたし。

e0043025_18333356.jpg 試合はドンカスターが先制するも、後半からはレスターの圧倒的ペースで5-1と逆転勝利。阿部も献身的なプレーと運動量は浦和の時のまま。はっきり言って、技術は抜きんでています。たまにミスもするけどご愛敬。選手への指示も一人だけしていて、既にキャプテンの地位です。既に彼へのチャントもでき、試合中にチャントに応える余裕っぷり。すっかりチーム、そしてファンに溶け込んだ彼を見ることができました。


e0043025_18341748.jpg試合後には早々に引き揚げる選手もいる中、彼は全スタンドに挨拶を周っていきました。その姿はさいスタで見せた彼、そのままでした。
ありがとう、そしてさようなら阿部。厳しい戦いを選んだあなたを尊敬します。駒場での出来事と今日の試合、私も忘れません。

※スタジアムについてはまた後日お届けしたいと思います。


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by m-mizoo | 2010-12-12 18:39 | Football in Europe
2007年 10月 11日
Fulham v Portsmouth @ Craven Cottage
e0043025_5135353.jpg先週末、最後のプレミア観戦に訪れました。場所はこれまでに何回もお世話になったFulhamの本拠地、Craven Cottageです。残ったロンドンでの生活を家族と過ごすため、週末にはもう観戦予定をいれていなかったのですが、金曜日Fulhamからこんなレターが届いたのです。

子供と一緒に是非Craven Cottageにお越しください。子供料金は10ポンド、チケットはまだあります。

日本でフットボール観戦に10ポンド(約2300円)というのは大人の正規料金かそれ以上ですが、こちらでは破格値。大人料金はどんな席でもおおよそ30~50ポンド(約7千円から1万円)しますから。ロンドンの物価は高い、しかし子供を連れて行くチャンスもしばらくないし、日本のフットボール会場でも(小さい)子供をスタジアムにつれてくることに賛否両論がある中、こちらでは比較的皆良心的なので絶好の機会。「子供も行きたい」というので家内も了承、しかたなくよろこんで「もう来ないだろう」と思っていた歴史あるフットボール・グラウンドを再び訪れることができました。
e0043025_5145542.jpg地下鉄Putney Bridge駅からの往路、対戦相手であるPortsmouthファンのオヤジたちによる野太いチャントがはじまり、「怖いよー。」とビビるわがチビ。何とか騎馬隊の馬や同じようにスタジアムに向かう子供たちの方に気をそらし、スタンドまで入ることに成功、もうここまで目的が達成すれば私も十分です。
座ったのは愛しのスタジアムデザイナーによるメインスタンド、Johnny Haynes Stand。彼の名前がつけられてからこのスタンドに入るのは初めて。彼の若かりし頃の写真が両サイドの壁に設置されていました。木製のベンチが残るこのスタンドに座り、Portsmouthとの試合が始まりました。
e0043025_5165986.jpg会場はスタジアムジャックとまでいかないにしろ、Pompeyサイドからのチャントが響き渡る、こちらではあまり考えられないホームとアウェイ逆転の雰囲気(私の位置がアウェイに近かったのもありますが)。PortsmouthはKanuが不在なものの、BenjaniやDiop、Utakaなどのアフリカ勢を多く起用し、攻撃的なアクセントを作っている他、Sol Cambelが中心となり、DF面で安定感がありました。一方のFulham、ずいぶんとメンバーが様変わりした他、アメリカ人FW、McBrightの開幕での怪我により攻撃のキーが居なくなったのでしょうかね。それに中盤のゲームメークもなんだかせわしくなりました。後半たて続けに2点を取られ、席をたつ人も出始め、我々も帰りの混雑を回避するために後半途中でここを後にしました。

試合開始当初はフットボールそのものをきちんと理解していないチビの質問攻撃でしたが、徐々に内容を理解し、拍手のタイミングもわかってきた様です。途中から飽きモード、お菓子攻撃でつり、なんとか試合終了直前までスタジアムにとどまることができました。帰る時は「もっと見たい」と泣きべそ。帰り道こんな会話をしました。
e0043025_5172682.jpg(俺)「じゃあ日本に帰ったらまた行こう。今日は(Fulhamの)白い方を応援したけど、日本に帰ったら赤い人を応援するんだよ」
(子)「いやだ」
(俺)「なんで?」
(子)「僕は赤い人よりも青い人を応援したい」
(俺)「んなの、だめだよ。赤い人をお父さんは応援するからね。」
(子)「じゃあ僕は青い人を応援するよ。お父さんは緑の人を応援すれば?」
それだけは死んでもできない。日本に帰ったら子供に徹底教育だなこりゃ。

・・・以上親ばかでした。

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by m-mizoo | 2007-10-11 05:22 | Football in Europe
2007年 10月 05日
Champions League 07/08 Manchester United v As Rome @ Old Traford
e0043025_7201525.jpg出張でマンチェスターに行ってきました。特に仕組んだつもりもなかったのですが、偶然にもその夜チャンピオンズ・リーグの予選リーグがこの日から開幕、マンチェスター・ユナイテッドがASローマを迎えての一戦が行われました。チケットは一般発売になりながら寸前で取る事ができず、一時は断念しましたが、「もうこういうチャンスも滅多にないな」とまずはオールドトラフォードに向かうだけ向かってみました。現地でのダフ屋からのチケット購入にはいい話を聞かないし、私もこちらに旅行で来た時には酷い目にあったこともあるので、ロンドンに赴任してからはダフ屋からの購入は避けていたのですが、今回はチケットが一般発売まで出回ったといこともあり、それほどの競争率はなかったのでしょう。予想よりも安い値段で購入できました。チケットを受け取り、握手をするとダフ屋がいいました、「ゴール裏付近なんだけど、すごいゴージャスな席だから楽しめるよ」と。はて?この時点では全くその意味がわかりませんでした。
e0043025_7215188.jpg しかしです。いくら探してもその入場口がありません。私の持っていた入場口はE4。しかしゲートはE3の次はF4、あとはNとなるのです。偽チケットを掴まされたのなら、スタッフに見られれば自分が罰せられるかもしれません。しかしいくら探しても見当たらず、もう意を決して聞いてみました。

(スタッフ)「これは新しくできたゲートで、この背後よ」

そうでした。オールドトラフォードはコーナー部分にスタンドを新築し、新たなゲートができたのでした。どうりでスタジアムの案内板にもそのゲート番号が載っていないはずです。
さっそくその入口に行くものの、どこか様子が変です。なにやらVIPの様な警備員が入場を管理していながらも私はチケットのバーコードを読んだら中に入れました。エレベータで5階まで進み、手首にはタグが取り付けられ、そしてマッチディ・プログラムまでタダでくれるのです。秘密の部屋のような所に通されるとそこはVIPラウンジの様。

e0043025_7381930.gifようやくダフ屋の言っていた事が判ってきました。これはClub 500という、ユナイテッドの試合出場数が500試合を越えた偉大なる選手を称えて作られたものであり、ここで試合前楽しみ、そして試合はスタンドにいって観戦する、いわゆるVIPラウンジの廉価版のようなもののようです。
食事やビールは有料ですが、そのスタンドに座る人以外ここには入れませんから、ビールもブックメーカーも食事もゆったり楽しめます。ここに来た人は皆招待客なのでしょう、誰もが浮かれっぱなしで、写真撮りまくり。とてもVIPではない様相だったのが笑えました(え?俺もか)。

e0043025_7241777.jpg 肝心の試合ですが、ローマは判りやすいアウェイ対策。昨年7-1とここで大敗している故、説得力のある戦術でしたね。トッティの1トップって懐疑的でしたが、面白いようにパスがつながるのでゴール前で惜しいチャンスがたくさんありました。一方のマンチェスター・ユナイテッド、Ronaldo君のキレキレなのと、Naniの個人技はありますが、シュートまで結びつかないという展開。Rooney君も惜しいシュート1本のみと本調子からは程遠い状態。Sahaい代えてTevezが登場、「Rooneyに代えてTevezだろ」と采配に疑問を持ちました。しかし交代直後、マークが甘くなったところをRooney君が得点、ファーガソン監督、すみません。俺の批判はクソでした。Tevez、既にファンの心を掴んでいるのですね。あれだけ判りやすい突貫小僧ならば納得ですけどね。
e0043025_7255315.jpg観客73,652人。久々にここに来ましたがこのスケール、やはりただものではありませんでした。 試合会場の眺めも素晴らしく、クルバ位置から死角なく非常にいい位置で試合が見渡せました。椅子もクッション付きのフカフカの椅子で、本当にVIP席のよう。こんなシート付きの観戦パックがさいスタでもたくさんできれば商売になるかもしれませんね。最初の入口探しは本当に滝のような汗かきまくりで焦りましたが最後にはこんな特典、これはちょっとうれしかったな。ダフ屋から買うとこんないい席だったりすることもあるのでした(でも違法ですからね、といっておく)。


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by m-mizoo | 2007-10-05 07:44 | Football in Europe
2007年 10月 01日
West Ham United v Arsenal @Upton Park
e0043025_5593180.jpg帰任が近づきましたが、ここを訪れずに帰ることはできません。Hammersの我が家、Upton Park、土曜日に行われたArsenalとのロンドン・ダービーでした。これまで2年間 Hammersのメンバーですが、今シーズンもこの1試合のために継続してしまいました。チケットはメンバー優先で、このArsenal戦は発売当日に完売、最後のUpton Parkの訪問だけに、それだけ注目される戦いを選ばせてもらいました。
e0043025_603969.jpgArsenalはHenryの放出の痛手を微塵も感じさせない成績で目下トップ。一方のHammersはこれも昨シーズンの救世主、Tevezをはじめ、主力選手を大量に放出しましたが、ArsenalからLjungbergを獲得するなど手堅い補強で昨年の降格ギリギリシーズンとは打って変わって7位と善戦しています。「どんなに成績が悪くても地元ロンドンのクラブに負けるわけにはいかない。」その闘志がこれまでもダービーを熱くさせ、そして波乱の結果を引き起こす事もしばしば。ちょっと今回も期待していました。
e0043025_61498.jpg・・・しかし結果はあの通り。Van Persieのヘッドによる先制点のみ。一瞬DFの気が抜けた瞬間でした。Hammersの見せ場といえば微妙なオフサイドとなった幻のゴールくらいでしょうか。確かに昨シーズンに比べてパスワークが流れるように素晴らしく、FWのAston、そしてCamaraの技術は結構見ごたえがあるのですが、私の好きだったSheringhamのようなストライカーとしての圧倒的存在が居なくなってしまって物足りなさが残りますね。Astonにこれからを期待したいものです。
一つ、ベンゲル監督がコーチングエリアまで立ち上がる度にスタンドから
Sit down, you Wenger!(ベンゲル、座れ!)
というなんともお馬鹿なチャントにはちと笑えましたね。

e0043025_641631.jpg今回の座った席はメイン、Dr. Martin Standの最上段でした。ダフ屋からチケットを譲り受けたような観光客が周囲は多数でしたが、それでもスタンド全体から発せられるチャントの圧倒的迫力はそんな(俺も含めた)ユルユルの最上段へも伝わってきました。相手が相手だとそのパワーも相当なものです。

さて、試合中こんな事がありました。得点を決められた時の事、当然のごとくGunnersサポから発せられる
One-Nil to the Arsenal (1対0でアーセナルが勝っているぞ)
というチャントを包み隠すようにどこからともなく始まったHammersの1975年FA Cup Squad 、I'm forever Blowing Bubblesの大合唱は選手を鼓舞し、最高の雰囲気でした。
浦和の場合、得点を決められると画一的に「Urawa Reds XX X X X!」のチャントが繰広げられますが、「We are Diamonds」を始めるってのもアリかな、と。
「取られても俺たちが居る」
時にはスローなチャントが焦る、慌てる選手を落ち着かせ、その託す歌詞の意味によって選手の闘志に火をつけることだってできそうだと思えました。

結局前半の気の抜けたような1点のみで試合は終了、I'm forever Blowing Bubblesを試合後にもう一度聞くという願いは叶えられませんでした。
オーナー交代やTevez、Mascherano問題などこのクラブを取り巻くゴタゴタには一時辟易とさせられましたが、このクラブを愛するファンによる、グラウンドを取り巻く雰囲気は本当に素晴らしい。それを再確認させてくれました。
I'm forever blowing bubbles, Pretty bubbles in the air,
They fly so high, Nearly reach the sky,
And like my dreams, They fade and die,
Fortunes always hiding, I looked everywhere,
I'm forever blowing bubbles, Pretty bubbles in the air.
United! XXX United! XXX

ありがとうHammers、この空間、決して忘れません。
ここで得た経験、浦和での参戦に役立たせたいです。
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by m-mizoo | 2007-10-01 06:12 | Football in Europe
2007年 09月 24日
Middlesbrough v Sunderland @ Riverside Stadium
e0043025_6473516.jpgもうロンドンでの生活も残すところあと1ヶ月。家族に無理をいって最後のフットボール観戦のための遠征に出かけました。どの試合を選ぼうか、かなり悩みましたが最終的に選んだのはここ、Middlesbroughでした。ここを訪問するのは距離的にかなりつらいのですが、対戦相手がSunderlandというのが決めて。NewcastleとSunderlandの憎悪いっぱいともいえるTyne-Wear derbyは非常に有名ですが、同じくイングランド北部を本拠地にするBoroことMiddlesbroughもこの2チームに割って入るほどのライバル関係にあります。ということでロンドンから往復7時間電車に揺られ、Tees-Wear Derbyを観戦してきました。
e0043025_6485441.jpgこの日のロンドン、キングスクロス駅は日曜日にスコットランドで開催されるワールドカップラグビー、スコッツ対オール・ブラックス戦の影響で、利用するエジンバラ行きの電車は超満席。1本乗り損ね、会場に到着した時は既にキックオフ後でした。外からは屋根の影響なのか、全くその熱気が判りませんでしたが、スタンドは「これぞダービーマッチ」といえる熱気でした。Sunderlandの先制に気をよくしたサポがBoroサポめがけて野次るチャントを繰り返します。
 あまり触れていませんが、プレミア通ならばご存じの通り、この国のチャントは選手へ、だけでなく、もろに相手サポに向けたチャンとも非常に多く、「そりゃ喧嘩も起きるわい」と納得させられます。Sunderlandから
Stand up, if you hate Boro(ミドルズブラが嫌いならさあ、立とう!)
と浦和のAle Forza Urawa Reds、Pet Shop BoysのGo Westに乗って、皆立ち上がります。どのクラブでもよく見られますが、やはり嫌いなクラブ相手が多いですね。
Boroの方はけが人が続出で可愛そうでした。FWのSanliが前半早々に退き、代わって入ったのが、李東国。しかし彼は酷かった。確かに惜しいシュートは1本あったが、空中戦はお話にならないし、ポストプレイもままならず。おまけに足先だけの淡白なプレイが多すぎでした。彼の気持ちが変わらない限りはプレミアでの活躍は難しいかもしれませんね。そんな彼のため息も出るプレイに周囲は俺の方を見て怒っていました。けど俺日本人。俺怒られてもなあ。
e0043025_6505158.jpg試合はBoroが同点そしてDowningの素晴らしいミドルが決まり逆転すると、今度はBoroサポが
Shall we sing, Shall we sing, Shall we sing a song for you? ((がっかりしてチャントも歌えないだろうから)俺たちがお前らの代わりに歌ってやろうか?)とSunderlandサポを指さして吼えます。
e0043025_6593588.jpg 乱闘などもあり、緊迫した場面もありましたが、試合終了間際にMillerの同点弾が炸裂、目の前の劇的ゴールに収まりの効かないSunderlandサポが大量にピッチになだれ込み、多くの逮捕者がでる始末でした。
 LiverpoolのMerseyside derbyやアーセナル、スパーズのNorth London derbyに比べればダービーマッチの気合度は低いかもしれませんが、この地でこれだけの凄まじい戦いに立ち会え、来た甲斐がありました。監督も俺と同世代のSouthgateにRoy Keane。年をとったが、彼らに会えたのもいい思い出となりました。
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by m-mizoo | 2007-09-24 07:00 | Football in Europe
2007年 09月 13日
Euro Qualifying Round England v Russia @ Wembley 2007.09.12
e0043025_82133.jpg先週末に引き続き、水曜日夜もウェンブリーにやって来ました。地下鉄はラッシュを思わせるほどの混雑がWembley Park駅まで続き、平日開催のさいスタに行く浦和美園駅を思いださせてくれます。ユーロ08予選、対ロシア戦です。ここまでイングランドは勝ち点17の3位にまで浮上、その上を行くロシアを何とかここで叩いて予選突破の可能性を高めたいところ。一方のロシアはその殆どがロシアリーグの選手で固めているとはいえ、ヒディング監督が率いている、というだけで不気味な存在です。
e0043025_8214984.jpgビジター席には大量のロシアサポが集結、それにしてもすごい数でした。私が考えている以上に彼らのフットボール熱は高いのですね。日本に負けた2002年の本大会でもモスクワで荒れたというニュースを思い出させます。
 今日の席は前回の正反対、メインスタンドでした。そのため、先日は掲げるだけだったビジュアルも今日は上の写真のとおり、ばっちり撮れました。
e0043025_823355.jpg 試合は前半にオーウェンの神がかり的ともいえる、ラッキーゴールが炸裂し、試合は本当に楽な運びとなりました。ロシアも先日調子よかったShaun Wright-Phillipsを抑えようという動きに加え、サイドからスピードを利用した攻撃や裏への飛び出しなど、息の合ったところは見られましたが、John TerryとRio FerdinandのCBのバランスって見ていて気持ちのいい位に整っていて、中央はこじ開けられず、ゴールまでは結びつきませんでした。FW、Micheal OwenとEmile Heskeyのコンビは効いていました。先日の試合でHeskeyの採点、かなり低くて驚きましたが、あの懐の深さは相手は嫌なはずです。
e0043025_8234695.jpg 前半はどこにいるのか判らなかったヒディング監督ですが、後半2点差になるとさすがに黙っていられなくなったのか、頻繁にピッチサイドに出て指示を出していました。とどめの1点を取られ、もう万事休す。またピッチサイドから消えていきました。
 このホームでの2勝でクロアチアに継ぎ2位まで躍進しました。やっぱりイングランドの我が家は古くても、新しくなってもWembleyということなのでしょう。
 どうでもいい話、私が観戦したイングランド戦では負けたことがありません。しかも毎回完勝、完封。浦和では厄病神扱いの自分ですが、イングランドでは勝利の女神なのかもしれません。まあ見たと言ってもわずか数試合なんですがね。

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 さあ、これで私はWembleyともお別れ。スタジアム全体からのチャントが屋根に反響し、まさに「アンセム」という言葉がふさわしいその雰囲気は相手を萎縮させるに十分過ぎるものでした。Wembley、もっと遅れるかと思ったけど私の居る間に完成してくれて、うれしかった。本当にありがとう。十分過ぎる程、聖地での試合の素晴らしさを体感できました。
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by m-mizoo | 2007-09-13 08:29 | Football in Europe
2007年 09月 09日
Euro Qualifying Round England v Israel @ Wembley 2007.09.08
e0043025_8415856.jpg86年のメキシコワールドカップ、私がイングランド代表の虜になったのはこの大会がきっかけでした。それからイングランド代表の試合を観る機会は何回かは訪れましたが、やはり聖地ウェンブリー、そこでの真剣勝負が見てみたい。その夢が実現しました。Euro予選、イングランド対イスラエル戦に行ってきました。
ウェンブリーでのイングランド戦はこれが3試合目。真剣勝負としては初の試合となりました。Wembley Park駅からスタジアムまでまっすぐに広がるOlympic Wayをイングランドカラーe0043025_843357.jpgに身をまとったファンが大挙として向かいます。途中、「人種差別をするやつらに入国ビザを与えるな」とイスラエルを非難するパレスチナのシュプレヒコールがこだまする中、それを意図しない大量のイスラエルサポが横切っていくのを発見、スポーツと切り離さなくてはならないのでしょうが、複雑な国際事情が絡まざるを得ないのも事実。それにしてもイスラエルサポは相当の数。ロンドン在住が殆どなのでしょうね。「サッカーは戦争である」なんて軽々しく口に出せませんが、今日は決戦の日であることを痛感させてくれました。
e0043025_844257.jpg座席は1階席の手前側というグラウンドレベル。でも旧スタジアムと比べても見やすくなったはずです。試合開始前はThe Great EscapeやVindalooがBGMに流れ、それに便乗したファンが一緒になって歌うという、素晴らしい雰囲気。鳥肌が立ちました。イスラエル戦なんだから、Fat LesのJerusalemをやって欲しかったのですが、さすがにそれはまずいのか、ありませんでしたね。
e0043025_8455043.jpg 私の座っていたバックスタンドには1つずつにビニール袋が取り付けられており、見ると「Raise The Flag for England」(イングランドのためにあの旗を掲げよう)という見出しがあり、「国歌斉唱のときに掲げてください」と小さく説明書きがありました。ビニール袋ってどうなの?と思いましたが、紙で作ると終わった後に丸めてピッチに投げる輩が多いので、確かにこれはよい方策でした。ディスプレイ内容はモニターでそれがセント・ジョージ旗ということだけが判明しました。
e0043025_8492311.jpg試合は日本でTV見ている人の方が遥かに詳しく、上からの映像で内容を十分把握できているので多くは語りませんが、けが人続出で満身創痍の中、Steven Gerrardが奇跡的に復活、急遽代表に召集されたEmile Heskey、そしてMichael Owenとの元Liverpoolトリオが久々に集い、面白いくらいに中央にボールが収まり、Heskeyの懐の深いポストプレイで再三のチャンスを作る事が試合開始からできており、得点も時間の問題という内容でした。DFも真ん中の二人、John TerryとRio FerdinandがイスラエルFWに全く仕事らしい仕事をさせず、GKは退屈だったでしょう。MFGareth Barryがかなり低い位置でプレイし、5バックのようでしたがこれが奏功したのでしょうかね。鮮やかな3得点はすべて小気味いいパスワークからのものであり、Steve McClaren監督もこんな調子が続くのであれば、わざわざBeckhamをアメリカから召集する必要もないのでしょうね。好不調の激しさがイングランドの課題ですね。今回のこの元リバプールトリオは不調脱出の鍵になるかもしれません。Gerrardに変わってPhil Nevilが登場すると会場は大ブーイング。ロンドンではやはりMan U嫌いってこと?それは何となく判るのですが、後半83分にSean Wright Philipsに代わって入った初キャップ、David Bentleyに対して容赦ないブーイングがあびせられました。彼がボールを持つたびに激しいブーイング。それは「こんな重要な試合で初代表を出す」というMcClaren監督への批判なのでしょうか(新聞によると彼は先日のU21欧州選手権出場を体調不良で断っていたはずなのに、この試合に出場したということが批判の対象になったそうです)。普段はやさしいイングランドサポですが、こういう所に厳しさを見ましたね。
予選突破に危機感をもって望んだ試合でしたが、結果は3-0と完勝。予断は許さないものの、少し光が見えてきました。水曜日はロシアとの決戦ですね。
ちょっと拍子抜けの内容でしたが、勝利に満足。最後はウェーブまでやってるし(しかもイスラエルサポも交えて)。私にこれまでの観戦記の集大成ともいえる日、新スタジアム建設を聞いた時には些か不満もありましたが、やっぱり新しいものもいい。新聖地の雰囲気はとても素晴らしいものでした。
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by m-mizoo | 2007-09-09 08:59 | Football in Europe
2007年 09月 04日
Hertha BSC v VfL Wolfsburg @Olympiastadion
e0043025_7143890.jpg出張のためドイツ、ベルリンを訪問したその週末、ブンデスリーガの予定を見ると丁度そのベルリンで試合があるというので行ってきました、オリンピアシュタディオン。昨年のワールドカップ決勝戦、ジダンのヘッドバッド・スタジアムとしてすっかり有名になってしまいましたね。
e0043025_7153468.jpg ヘルタ・ベルリン、先日引退したイランの名FW、アリ・ダエイの他、2002年にネネが在籍していたクラブ。一方の相手はヴォルフスブルグ。以前グラッドバッハの本拠地、ボルシア・パークを訪問した時の相手も彼らでした。マリッチが2シーズン、ポンテも2001年から3年間在籍していましたからこの戦い、「一昨年の浦和助っ人古巣ダービー」と勝手にこじつけたりもできました(笑)。でも両者の成績は振るわず、ヴォルフスブルグは残留争いを繰広げ、何とか降格を逃れました。そんな対戦カードでも7万5千人を収容するスタジアムは大観衆で埋まりました。本当にブンデスリーガの昨今の人気は凄まじいです。調子の悪い時はパスの出しどころが判るのがごく普通ですが(特に浦和の酷い時)、ベルリンのパスワークはとてもきれいで意外性に富んでいて見事。いとも簡単にセルビア代表FWマルコ・パンテリッチが先制。DF陣もしっかりしていてほとんどヴォルフスブルグFWに仕事をさせていなかったのですが、若きホープ、アシュカン・デヤガの「これしか点は望めない」といわんばかりのミドルからの豪快なシュートが奇跡的に決まり同点に追いつかれてしまいました。
「パスワークがよくチャンスが多いのに決められない場合はこういう1本のシュートで流れが変わってしまうんだよなあ。」とベルリンの勝利はないと勝手に決め付けていた試合終了間際、ソロモン・オコロンコの鮮やかなシュートが炸裂し、劇的ともいえる勝利をベルリンは手に入れたのでした。
e0043025_7192720.jpg ファンは大興奮、大歓声。ドイツの名物かもしれませんが、試合時よりもその前後のスタジアムの周辺の方がファンの声援はうるさい。このパワーをスタジアムで出し作ればいいのに、と思ってしまいます。
乗ったタクシーの中からその声援をBGM代わりに近づいたフライトに間に合わせるべく空港へ向かいました。これがドイツでの最後の観戦。ギドやアルパイに再会することも、そして一度も会っていない、マリッチに会うという想いも叶えられませんでしたが、彼らが戦ったこのリーグの雰囲気を十分感じる事ができました。
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by m-mizoo | 2007-09-04 07:21 | Football in Europe
2007年 08月 28日
Wolves v Blackpool FC @ Molineux Ground
e0043025_6332476.jpg月曜日はイギリスの数少ない休日の1日。残り少なくなったロンドンでの滞在の思い出としてこの3連休をコッツウォルズなどで過す事にしました。かなり切羽詰ってからホテルを取ろうとしたため、どこも満室。しかたがないと家族に説得しながら意図的に選択したのがここ、Wolverhamptonでした。次の日からの家族サービスを誓い、歴史あるスタジアム、Molineux Groundに足を踏み入れる事ができました。
ウルヴスは近年はプレミアとチャンピオンシップを行き来するエスカレータークラブの1つに成り下がってしまいましたが、クロスタウンライバルであるAston Villa、Brimingham CityそしてWest Bromwich とのダービーマッチがあり、そのファンの熱狂度も有名です。さらにここは「リーグ創設時からの参加クラブ」。最近はすっかりその言葉に弱くなり、是非一度はここを訪問したいと思っていたのでした。
e0043025_719017.jpg 昨シーズンはプレイオフで敗れ、目の前まで見えたプレミアシップに手が届かず、またチャンピオンシップでの戦いが強いられました。「今シーズンこそ」と思っているのか判りませんが、これまでと変わらない大観衆が詰めかけ、スタジアムはほぼ満員、その熱狂的なチャントはとても2万5千人とは思えない声量ですね。
 対戦するのは昨年1部から昇格した古豪Blackpool。日本のウィキペディアではチームカラーがともに「オレンジ」と評されていますが、その色の違いは一目瞭然。gersさんのブログで紹介されている通り、ウルヴスのカラーはオレンジではなく、「ゴールド」。ということでオレンジに嫌悪感を必然的に持つ私もここに愛着がわけます(でもBlackpoolに行ったらホームを応援するだろうなw)。
e0043025_7211462.jpg さて、試合ですがBlackpoolはその昇格の勢いもあって、序盤は完全に主導権を握りました。1点先制もあっという間で、本当にスキをついた見事な一撃。しかし、大観衆の後押しと、Mick McCarthy監督の采配が的中し、Freddy Eastwoodの連発で見事逆転勝利。決してシステム的に完成しているようには見えませんでしたが、皆笑顔でスタジアムを後にしました。
 この日は久々の快晴に気温も急上昇。ゴールドのレプリカに身を包んだ数多くのサポーターによるFreddy Eastwoodの賞賛チャントがいつまでも市内で繰広げられました。
 おかげでホテルは夜、うるさかった。。
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by m-mizoo | 2007-08-28 07:25 | Football in Europe
2007年 08月 20日
Watford FC v Sheffield United @ Vicarage Road
e0043025_5345436.jpgフットボールのリーグ戦も開幕しました。本来ならばプレミアを目指すべきところを、私はひねくれてロンドンのクラブで訪れていなかった最後のスタジアム、WatfordのVicarage Road Stadiumを訪問してきました(この「ロンドンのクラブ」という括りは非常に難しいものがあるのですが、一応リーグ(実質4部)以上のM25という、環八のような大環状線内を拠点とするクラブと勝手に位置づけてみました)。Watfordはプレミアシップから1シーズンで降格、今年はチャンピオンシップ(実質2部)での戦いを強いられます。対するのは同じく1シーズンで降格したSheffield United。「降格クラブ同士の戦い」でした。
e0043025_5361550.jpgSheffield Utdは、「あの」West HamのTevez問題がなければ残留も?というクラブ。リーグ戦終了後も随分と論争が続きましたね。降格のおかげで、1部から昇格したSheffield Wednesdayとのダービーマッチが久々に実現したので私としては「これでよかった」と思っています。
 e0043025_5392053.jpgWatfordのHameur Bouazza(Fulhamへ)、若手のホープ、Ashley Young(Villaへ)と痛い放出がありました。一方のSheffield Utdの多くの選手が残留し、それに加えてEvertonからJames Beattieを獲得、1年での復帰を真剣に狙っているようです。しかし、試合は、というととてもぎこちない両者。開幕直後ということもあるのでしょうが、ルーズボールが非常に多く、足元にも収まりませんでした。試合はWilliamsonの技ありゴールが決まりWatfordが先制、この1点を死守し、Watfordが勝利を収め、2試合目ながら勝ち点6で首位となりました。
毎度のことですが、チャンピオンシップだからといってプレミアシップとの雰囲気にさして違いはありません(試合の質は除きますが)。降格ごときでファンをやめたり、スタジアムを去るなんてありえません(多少は来なくなったりしますけどね)。降格クラブ同士の戦いという、好カードではあったのは事実ですが、地元でのリーグ開幕を心待ちにした1万6千人もの大観衆が我がチームを後押し。そのゴール裏の熱気はかなり迫力ありました。ロンドンにこれだけのクラブが存在しながら、それぞれのホームにこれだけの熱狂的ファンが毎試合集うのですから、本当に奥深いったらありません。
そして審判の質も同じ。この試合は警告1枚というクリーンな戦い、本当に主審が主役にならず、さして問題となるジャッジもなかったのが印象的でした。カードの出す前の選手を落ち着かせるその姿勢、「今度やったら出るぞ」という警告前の警告。これが当たり前です。
e0043025_614849.jpg 日本は甘い、甘すぎる。ミスジャッジはしかたないかもしれない。それは審判の能力の問題だから。でもそれを議論するマスコミもなければ、采配を覆す機構もない。そこに追い討ちをかけるようなカードの乱発。もはや審判のレベルを通り越し、クレイジーそのもの。興奮した選手以上に興奮する審判の何と多いことか。是非ここのやり方を見習って欲しいなあ。

 その日のプレミア。Fulham対Boro戦。Fukhamのシュートはボールがゴールラインを割っておらず、ノーゴールのジャッジ。しかし、テレビで観ると明らかにゴールイン、BBCの「Match of the Day」でも物議を呼びました。今日の新聞も1面トップはそのミスジャッジ。ここでは審判のミスをマスコミは黙っていません。

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by m-mizoo | 2007-08-20 06:08 | Football in Europe