2007年 06月 22日
Newcastle空港です。ここからスタジアムを目指しました。ロンドンからだとKings Cross駅から電車で3時間半。待ちの時間、交通費を考えると電車の方が便利かもしれません。 この日は同僚のレンタカーを利用したので、そのままスタジアムまで直行。空港や中央駅からは地下鉄、St James駅を降りたところがこの写真、ゴール裏、Newcastle Brown Standの外観です。 地下鉄マップで路線を確認して向かってみましょう。 スタジアムを見ながら右手にあるのが有名なパブ、The Strawberry Pubです。オフィシャルではないにしても、オフィシャルに限りなく近いパブ。ここに来た観光者は必ずといっていいほどここの写真を撮りますね。ユニフォームカラーの、ゼブラにイチゴのマークのトレードマークといえる看板がかわいらしいです。 パブとは反対側、Newcastle Brown Standの中央部にオフィシャルグッズショップがあります。 入口には地元ビール会社、 Newcastle Brown Aleの胸スポンサーユニがお出迎え。やっぱりこのスポンサーが一番格好いいですね。ここにくれば生ビールが飲めるのか、と思っていましたが、地元の人によると生ビールはなく、缶か瓶ビールのみらしいです。ショップは2階まであり豊富。2階の方が小物は充実していて楽しめます。 ショップを出て時計回りに周ると上へ向かう階段のそばにチケットオフィスがあります。チケットのコレクションの他、ここでスタジアムツアーの申し込みができます。この日、誰も参加者が居なかったらしくツアーの予定はなく、受付では断られてしまいましたが、関係者が我々を不憫に思ったのか、特別に開催してくれることになりました。 まずは博物館見学からスタートです。先ほど来た道を戻ったカフェ、Café@St.Jamesの奥に博物館があるのでした。中は本当に小さい博物館ですが、歴史あるクラブですから数々の記念品に包まれています。 1983年にキリンカップで来日、優勝した際の記念品もありました。当時はクラブチームを招聘していました。この年、日本代表は最下位の5位。ヤマハ発動機(現ジュビロ)が3位って・・・。 それはともかく、やはり人気はアラン・シアラーですね。最後にはなんと彼の蝋人形まであります。 博物館の見学を終え、さっそくスタジアムの見学に向かいます。カフェ、チケットオフィスを越えていきます。ゴール裏、Sir John Hall Standの下は車も往来できる道路になっており、その左手にあるエレベータに乗り、まずはVIPルームの見学に向かいます。 途中階には子供たちの教育施設まであり、名誉会長(だったかな?)にはファンで有名なブレア首相が就任しています。さらにその上にはVIPルームが数多くあります。GK、シェイ・ギブンはボランティア活動に熱心で、Cancer Researchという、癌研究基金への寄付のため、ここを利用したチャリティイベントを開催、積極的活動をしているそうです。 VIPルームからピッチを拝むことができました。向こう側がバックスタンドとなるEast Standです。芝生が枯れているようにみえますが、これは照明によるもの。芝生を育成しているところです。この写真はクリックすると拡大されます。 VIPルームからさらに上階には個室に近いVIPルームが数多く設置されています。その殆どが企業が購入したもので、部屋の上にはその企業の看板が掲げられています。その中にあるSPLというシンプルな看板。これはShearer Private Lounge、そう、アラン・シアラーの部屋だそうです。 そのSPLと同じ階、同じサイズの部屋として通されたのがここ。年間費がたしか3万ポンド(750万円)といっていました。カーテンがありますが、このVIPでもお酒を飲みながらの観戦はご法度。ハーフタイムもカーテンを閉めてお酒を飲まなければならない、という徹底振りです。 VIPからみたSir John Hall Stand。クラブの前オーナーの名前が付けられたスタンドです。拡張され、本当にでかくなりました。この最上階、イギリスのスタジアムの中で最も高い位置にある席だそうです。 結婚式、子供の遊戯場など実に豊富なイベントスペースを抜け、そのSir John Hall Standの最上階までやってきました。こ、怖い。会社の同僚も高所恐怖症のため、足がすくんで動けません。でも他のスタジアムと違い、席と席の間隔が広く、ゆったりと観戦できます。この写真はクリックすると拡大されます。 先ほどまでいたメイン、Milburn Standです。Jackie Milburn、1943年から14年間Newcastleでプレー、1950年のW杯ブラジル大会のイングランド代表だったそうです1988年10月に64歳で亡くなりました。 この2箇所の工事が2004年に完成、現在は5万人を超える収容人数となりましたが、これでも満足できないクラブはさらに今年から残ったスタンドの拡張工事に入り、6万人規模をめざすそうです。 恐る恐る階段を下り、最初に入ったエレベータまで戻って、いよいよ選手の通用口に入って行きます。大きなクラブのエンブレムがお迎えです。 ロッカールームはホームとアウェイの違いがわかるように写真を並列してみました。どこも差別は当たり前ですね。なぜかシアラーのユニフォームがまだ置かれていたりします。 ロッカールームを出てピッチに向かいます。個人ツアーのせいでしょうか、何も演出もなく、ただ淡々とピッチに向かいました。ちょっと寂しいけれど、この入場がツアーの醍醐味ですね。 ゴール裏、Gallowgate End (the Newcastle Brown Ale Standとスポンサー名もあります)です。もう7年以上前、ここで観戦をしたことがありますが、その時大きく見えたこのスタンドが、今では一番小さく見えます。スタジアムの進化は本当に早いということですね。 反対側のゴール裏、Sir John Hall Standをピッチレベルでみると本当に圧巻です。この写真もクリックすると拡大されます。 入ってきた選手入場口とベンチです。観客席ではなく、ピッチレベルに置かれた車のシートのようなゴージャスな椅子。座ってみましたが、とても心地よかった。当然ホーム側だけです。 ピッチレベルから見るバックスタンドです。最後に記者会見場を見ながらツアーは終了しました。長い訪問記ですが、書ききれない数々のスポットがあります。5万人の収容人数とは思えないほどの圧倒的スケール。それはグランド以外に市民が利用できる、多くの施設を備えているからに他なりません。ガイドのおじさん、ありがとう。ツアーは巨大要塞の別の顔を見せてくれました。 St James’ Park St James’ Park, Newcastle-upon-Tyne, NE1 4ST 52,387人収容 Record Attendance 68,386人(1930年9月3日) 地下鉄、St James駅下車 徒歩1分 Stadium Guidanceメインページへ
by m-mizoo
| 2007-06-22 06:37
| Stadium Guidance
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アバウト
Profile
1967年生まれ。94年国立で行われた浦和対読売戦を機に浦和のサポーターとなる。
2000年のJ2全国行脚から本格的に関東以外のアウェイにも参戦。この頃からCurvaに移動して応援するようになりました。 2004年9月から3年間ロンドンに赴任。2007年10月に帰国しました。 カテゴリ
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Guide for Stadium Hijackers
浦和仲間George Worst氏のサイト。浦和以外にヲタ状態に陥り、更新もまったくなくなりました(笑)。 Urawa Stadium Hijackers そのGeorge師匠のもう1つのサイト。私のStadium Guidanceもそうですが、アウェイ記を紹介するサイトに少なからぬ影響を与えたのは間違いないはず。でもこちらも現在は凍結中です。 Urawa Reds Notebook 浦和仲間、Shigeさんのサイト。タイトルの写真を使用させてもらいました。先日ブログの方に移行。私も到底かなわない熱いサポートで、全国、そしてアジアを駆け回ります。 Urawa Reds Supporters Media Site 以前の国立参戦時によくここを楽しみにしていました。2003年ナビ決勝は必見。最近はアウェイ映像も拝見でき、うれしい限りです。ロンドンにいる私にとっては浦和スタイルを把握する上で欠かすことのできないサイトです。 スコットランドから浦和を思う 2007年6月まで英国に在住した浦和仲間、gersさんのFootballブログです。真似できない観戦数とそのクラブの丁寧な紹介、Footballを取り巻く環境の徹底的解説は読み応え十分です。 最新のトラックバック
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