2006年 05月 15日
よく遅れる電車ですが、スムーズにLiverpool Lime Street駅に到着。Anfieldへはバスが普通ですが、この日のキックオフは2時のため、急いでタクシーで向かってしまいました。やさしいカップルが「一緒に乗ろうよ」と声をかけてくれ、「あいのり」です。Anfieldまでは10分程度、£6.00程度です。 バスも止まるWalton Breck Road。いきなりKOP Standを目の当たりにします。以前も書きましたが、リバプールファンならずともここを見ると感動しますね。 KOP Standの手前にある Paisley Gateway 。1974年から10年間リバプールを率いて栄光の数々をもたらした名将、Bob Paisleyの功績を称え、99年4月8日に完成しました。リーグ6度、リーグカップ3度。マネージャー・オブ・ザ・イヤー6度。ヨーロッパカップ制覇も3回。Toyota Cupで1981年に来日もしました。 門をくぐるとBob Paisleyの前任者、Bill Shankley像が。1959年から16年もの間、リバプールで監督業を務め、チームを2部から1部へ、そして欧州チャンピオンの座まで射止めました。1981年9月28日、心臓発作のため68歳で亡くなりました。それにしても16年ってすごいですね。 Kop Standの下にあるグッズショップ、Liverpool FC Club Storeへ。今週の逸品でも紹介しましたが、本当に大きく、見やすいです。 時間がないので、スタジアムに入ります。Main Stand入口。ゲートが細かく分かれており、少し迷います。 中はとても狭く、飲食品を買うのはもちろん、なかなか席に行くことすらできず、最大のハイライトともいえる”You’ll never walk alone”を通路で聞くはめに。本当に情けないガイドになってしまいました。 席はコーナー位置。バックスタンドCentenary Standとアウェイゴールサイド、Anfield Road Standを見たところです。どんな位置でもピッチが近く、本当に見やすい、素晴らしいスタジアムです。この写真はクリックすると拡大されます。 これがホームゴール裏、KOP Stand。ここは2階席がなく、広い。おかげでチャントもまとまりやすいのが特徴です。2階建てとなると上下の温度差がはっきりでますからね。その点、国立やさいスタはやりやすいですね。屋根があれば声はさらに響きます。 ハーフタイムにハーフラインまで行き、バックスタンドを撮ってみました。この写真もクリックすると拡大されます。屋根の部分にシンプルにエンブレムだけがあり、素敵です。 試合終了。観客がいなくなるのを待って自分が座っていた撮ったメインスタンドです。 KOPスタンドの横にあるスコアボード。少し前まではこれすらなく、アナログの時計があっただけだったそうです。当然ながら映像モニターなんてありません。そういう所が古くもないのに伝統を感じるところなんでしょうかね。 ピッチを後にし、KOPスタンドの下を抜けて外に出ました。メインよりも数段広く、近代的です。これであればキックオフ直前でも楽勝で席に付けた事でしょう。メインのコンコースは狭すぎです。まあそれも伝統があれば許されるのかな。 アウェイゴールスタンド、Anfield Road Standの外観です。道路になっていて、試合後はすぐに車も往来するようになります。ここにバーガーショップ Everpool があります。 そしてこのAnfield Roadに「ヒルズボロの悲劇の石碑がゲート脇にあります。」Sheffieldにある石碑よりも立派で、亡くなった96人の名前、年齢が一人ずつ綴られ、永遠に消えることのない火、そして数々の花束に包まれています。本当に若い、小さい方がお亡くなりになっていて、痛ましいことこの上ありません。これも拡大できます。 その上のゲートに刻まれた”You’ll never walk alone”の文字。世界の数多くのチームでこの歌が歌われていますが、ここで歌われる「You」はピッチ上の選手、スタッフへだけでなく、悲劇での犠牲者への「You」であることが石碑からも伝わってきます。スタジアムの移転、本当にするのでしょうか。ここの雰囲気はどのスタジアムもかなわないものを持っています。 この雰囲気が消えないことを祈るばかりです。 Anfield Anfield Road, Liverpool L4 0TH 45,362人収容 Record Attendance 61,905人(1952年2月2日) Liverpool Lime Street駅から17番のバスに乗り、15分。 帰りもKOP Stand前からバスが発着します。 Stadium Guidanceメインページへ
by m-mizoo
| 2006-05-15 06:59
| Stadium Guidance
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アバウト
Profile
1967年生まれ。94年国立で行われた浦和対読売戦を機に浦和のサポーターとなる。
2000年のJ2全国行脚から本格的に関東以外のアウェイにも参戦。この頃からCurvaに移動して応援するようになりました。 2004年9月から3年間ロンドンに赴任。2007年10月に帰国しました。 カテゴリ
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Guide for Stadium Hijackers
浦和仲間George Worst氏のサイト。浦和以外にヲタ状態に陥り、更新もまったくなくなりました(笑)。 Urawa Stadium Hijackers そのGeorge師匠のもう1つのサイト。私のStadium Guidanceもそうですが、アウェイ記を紹介するサイトに少なからぬ影響を与えたのは間違いないはず。でもこちらも現在は凍結中です。 Urawa Reds Notebook 浦和仲間、Shigeさんのサイト。タイトルの写真を使用させてもらいました。先日ブログの方に移行。私も到底かなわない熱いサポートで、全国、そしてアジアを駆け回ります。 Urawa Reds Supporters Media Site 以前の国立参戦時によくここを楽しみにしていました。2003年ナビ決勝は必見。最近はアウェイ映像も拝見でき、うれしい限りです。ロンドンにいる私にとっては浦和スタイルを把握する上で欠かすことのできないサイトです。 スコットランドから浦和を思う 2007年6月まで英国に在住した浦和仲間、gersさんのFootballブログです。真似できない観戦数とそのクラブの丁寧な紹介、Footballを取り巻く環境の徹底的解説は読み応え十分です。 最新のトラックバック
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